ゴジラみた。

ゴジラ-1.0を見た。70周年記念、神木隆之介浜辺美波、Alleays 3丁目の夕日の監督ということで、期待をしてしまってはいたが、とても満足の行く作品だった。

今回は初めての1人映画である。大学生の頃、ナイトショーで1人ポップコーンを頬張り、ジュラシックワールドを鑑賞する女性を見て、「なんて大人でかっこいい」と思った記憶がある。今の自分の年齢でそれに憧れていることは少し恥ずかしいことかもしれないが、実際にそうなのだから仕方ない。とにかく1人で映画に行ってみたかった。本当を言うと、4DXを体験したいという気持ちがあったが、今回はゴジラを見たいという気持ちを優先した。

映画館は渋谷にした。理由はなかったが渋谷自体歩いた記憶もなく、ちょっとそれも楽しみではある。行ってみるとなるほど若者ばかりである。自分は残念ながらおしゃれなセンスがないが、それでも見てくれが大切なのは知っている。まともな格好をしたいという野望がある。かといって興味があるわけではないので、お洒落の街、渋谷で道行く人を観察して参考にでもしようと考えていた。しかし結局、年齢層の違いのため、思惑は上手く行かなかった。

さて、映画館に着いた。意外にも手こずることなく、鑑賞ができそうだ。チケットの受け取り方も大分分かりやすい。指定の席に座った。隣にはすでにおじさん2人。自分を含めるとおじさん3人が並ぶ形だ。購入したポップコーン(塩)とコーラを左右どちらに置くのが良いか迷っていると、右おじから「こちらにおいて良いですよ」と声をかけてもらった。優しい。あざっす。目を見てお礼を言えるようになりたい。憧れの女性にはほど遠い。

映画が始まる。最初に思ったのは少し後ろの席が良かったかもしれないということだ。スクリーンが広く視野の中に全てを納めることが出来ない。今度は後ろ座ろう。

映画の中身はとても良かった。

ゴジラ映画を観に行く理由はもちろんゴジラが暴れる姿を大迫力で見たいという一点に尽きる。今回の作品は映像に関する賞を取っている。怪獣映画にも関わらず無理があるような箇所もなかった。特に街で暴れるゴジラは素晴らしかった。これこそゴジラ

シンゴジラと異なり、今回はドラマ面も強化されていた。むしろそちらを楽しむ映画かもしれない。ストーリーはこんな感じだ。第二次世界大戦で特攻部隊に選ばれたにも関わらず嘘をつき逃げた神木隆之介演じる主人公。彼は戦後、身寄りのなくなった浜辺美波と子供を拾い、支えるのだが、罪悪感から、自分が幸せになることは許されないと思い、家族になろうとは言えずにいた。葛藤の末、浜辺美波にトラウマを打ち明け、幸せになっても良いのかもしれないと思い始めたところ、ゴジラ浜辺美波の職場付近に現れる。そして、浜辺美波を助けに行くも、目の前で浜辺美波は熱線の被害者となった。復讐すべく彼は、爆弾を積んだ戦闘機でゴジラに特攻することを決める。以上のような物語だ。

自分はきちんと意図通りに感情を揺さぶられたと思った。オープニングで現れたゴジラを見た時、「小さっ」と感じた。でもそれはその通りで、幼体だったのだ。街で暴れるゴジラは、ビルより大きいぐらいといつもと同じ大きさだったが、より迫力を感じたし、待ってました!とテンションが上がった。また、今回の内容は上述したとおり、少しヘイトが溜まる内容だ。私は楽しいストーリーが好みなので、浜辺美波の死や特攻という流れにちょっと不満に感じてた。しかし流石の脚本で、最後はハッピーエンドに終わった。その物語が好転するシーンではよっしゃと心の中でガッツポーズをした。

良い映画だったけど、改めて自分は王道なものが好きだと再認識した。映画にはポップコーンとコーラだし、エンタメは大迫力、分かりやすく感情を揺さぶるものだし、結婚するならいい夫婦の日だと思う。